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2016.12.21 Wednesday

「歌は文学か」素晴らしい答え

 今年のノーベル賞授賞式には文学賞を受賞したボブ・ディランは出席しなかった。

 晩さん会では、代わりにバティ・スミスが代表曲の「はげしい雨が降る」を熱唱した。

 緊張して歌が止まり、やり直す場面もあったが素晴らしい歌声だった。

 ボブ・ディランのスピーチは駐スゥェーデン米大使が代読したが、ディランらしい内容だったと思う。

 まず「出席できずに申し訳ありません」とお詫びをした後、過去の受賞者であるトーマス・マンやヘミングウェイら「文学界の巨人」を列挙し、その中に自分の名が連ねられることに「言葉を失う」と喜びを表した。

 続いて劇作家であるシェークスピアも考えていたのは舞台のことで「文学」という意識はなかったはずだと指摘し、同じように「私のしてきたほとんどすべてが歌である」と言い、「自分の歌は文学なのだろうか」と自問したことはないとしながらも、その問いに答えを導き出してくれたスウェーデン・アカデミーの選考に謝意を表した。

 いかにもディランらしい憎い演出である。

 そういえば、ディランの歌がメジャーになったのは彼の歌声よりもカバーした歌手によるものが多い。

 有名な「風に吹かれて」もPP&Mで有名になったし・・・。

 今回もディランのダミ声よりも、パティ・スミスのほうがいいに決まっている。

 でも、ディランは結構シャイなのかもしれないな。

 

2016.12.09 Friday

♪花は咲けども♪〜不思議なめぐり合わせ〜

 11月24日木曜日、八幡浜市での影法師ライブの当日の朝のこと。

 愛媛新聞を読んでいるとコラムの「地軸」欄に、ふと目が止まった。

 「桜のトンネル」と「福島県富岡町」という冒頭の言葉に、”アレッ、どこかで聞いたことのある言葉だなぁ”と思い、

 読んでいくと、これは影法師が歌っている「花は咲けども」の現場ではないか!

 なんという、めぐり合わせ!

 影法師は、この「桜のトンネル」を目にし福島原発事故の現実に直面した。

 そして、今になっても帰りたくても帰れない人たちがいること知り、「花は咲けども」が誕生した。

 影法師は同じ東北人ではあるが、この曲を福島では歌えなかった。

 帰りたくても帰れない人たちの気持ちを思うと、歌うことを躊躇したという。

 故郷に帰りたくても帰れない現実があることを影法師は稲刈りが終わり、農作業がひと段落すると全国に伝え歩いている。

 八幡浜での影法師ライブの模様は、翌々日の愛媛新聞の七面に掲載された。

 ”記録されるものだけが記憶される”というのは民俗学者である宮本常一氏の言葉であるが、愛媛新聞のお陰で影法師の「志」が広く知らされ記録として残ったのはうれしい。

 さて、残るは影法師が残した「花は咲けども」をどう歌い繋ぐかだなぁ。

 歌うことは、伝えることである!

 To be, or not to be, that is the question. 

 

■愛媛新聞「地軸」平成28年11月24日付

愛媛新聞「地軸」

 

■愛媛新聞 平成28年11月26日付

愛媛新聞「影法師ライプ」

 

 

 

 

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(美しい村) 

 影法師の八幡浜ライブのラストソングは「美しい村」

 この曲は10数年前にテイチクから発売されたそうで、その後別の方がカバーしてカラオケDAMに入っているらしい。

 地域づくりのテーマソングのような曲である。

 最後にボーカルの横澤さんがギター一本で歌い、みんなで手拍子して合唱した。

 影法師らしい温かなライブで、参加者からは大好評。

 ちなみに彼らは楽器や機材を軽のワゴンに積み込んで、山形から自前でやってきた。

 その志は高く、彼らに完全に脱帽!

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(戦争を知らない子供たちへ)

 今回の影法師のライブで披露した新曲のタイトルは「戦争を知らない子供たちへ」である。

 あれっ、聞いたことのあるような題名だなぁ。

 ジローズの「戦争を知らない子供たち」が初めて歌われたのは、大阪万博だったと聞いたけど、

 歌っている影法師も聞いている人たちも、ほぼ戦争を知らない子供たちである。

 安倍政権下での最近の安保や自衛隊に係る出来事は、いまや見過ごせない状態だというメッセージでもある。

 平和ボケや危機意識のない我々は、きちんとも物事を捉え判断しないといけないよと影法師は教えてくれる。

 先日、大洲市田処で大杉年輪塾の西田さんとお会いしたが、86歳になられた今でも戦争の記憶は生々しいと言われていた。

 帰りがけに”戦争だけはどんなことがあってもダメだよ”と言われたことが、今も記憶に残る。

 戦争を知らない子供たちも歳をとったねぇ。

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(花は咲けども)

 影法師ライブのメインは、なんと言っても「花は咲けども」である。

 彼らの住む山形は、東日本大震災では比較的被害を受けなかったが、東北人として見過ごすことができず、被災地を巡り実情を調べてみると驚いたそうである。一般に知られていることとは実態が違う。特に福島の原発事故の後、なにひとつ解決していないことに憤りさえ感じたという。そして、復興支援ソング「花は咲く」のアンサーソングとして「花は咲けども」を作り歌い、その輪はYouTubeを通じて世界に広がっている。

 今回は高速道路を伊予インターで下りて、双海町から瀬戸内海沿いを西にくだった。

 要するに愛媛に入り、中央構造線上を車で走って伊方原発を目にしたのである。

 彼らの”あれっ、伊方発電所とは書いてあるけど原子力とは書いてないね”、という一言が記憶に残っている。

 全国の原発を回った目では珍しく映ったらしい。

 今回の八幡浜は、去年の尾道と比べて力が入ってたねぇ。

 40名あまりの参加者の反応も良かったように思えた。

 彼らの想いが伝わるといいけど・・・。

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(舵を失くしたこの日本(ふね)は)

 影法師の八幡浜ライブの続いての曲は、「舵を失くしたこの日本(ふね)は」である。

 この曲は以前作っていたものを、今、再び歌っているそうで、

 ”今も昔も何も変わっていないんだよね”とは、バンジョーの遠藤さんの言葉である。

 社会派のフォークグループらしい本当に良い歌だと思う。

 この曲は、高石ともやとナータシャセブンの「どこにいればいいんだろう」を彷彿とさせ、その原曲であるカーターファミリーの「Where Shall I Be」を聴いていたので、どこか懐かしい感じがした。

 これから我が国は舵を失くした船のようにどこにいくんだろう!

 そして、我々はどこにいればいいんだろう!

 

 ps.ビデオが二つに分かれているのは、カメラのバッテリーが切れて取り替えて撮影したからで、続けてご覧あれ。

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(田舎のヒロイン)

 影法師の八幡浜ライブは、続いて「田舎のヒロイン」である。

   作詞はベースの青木さん作曲はボーカル&ギターの横澤さんというのが影法師の曲作りの分担である。

 この横澤さん曰く、”私は節回しを考えるので、作曲ではありません”とのことで、譜面が苦手とのこと。

 いゃあ、実にフォークソングらしい!

 作詞の青木さんによると、メロディーに乗るように決まったルールで詩を考えられるようである。

 この曲は、地元の農家の女性たちから自分たちのテーマソングを作ってくれとの要求があり、ハタと困ったが、道端に咲いているタンポポをイメージして詩を作られたと聞いている。

 農家の女性は全国共通で、いつでも、どこでも元気で明るいらしい。

 

2016.12.03 Saturday

影法師ライブ in 八幡浜(種をあやして)

 ある日のこと、”影法師の遠藤です。今年の稲刈りが終わったら、愛媛でライブをしたいんですが受け入れをお願いできませんか?”という電話が入った。影法師は山形の農家のフォークバンドで、去年の今頃、広島県の尾道でライブがあるというので聴きに行って以来である。なんと会ったのは、この時が初めてで、なんというオファーだと驚いた。それからどこにしようと迷ったあげく、希望の場所はあるかと改めて聞くと、我があらし山の地元である八幡浜でお願いできないかと言う。影法師は、東日本大震災で被害を受けた福島の惨状を伝えるべく活動しているので、伊方原発の地元でライブをしたいんだなと気がついた。そこで、以前、新聞で読んだ「・・・八幡浜市民の会」に受け入れを依頼し、紆余曲折の末、11月24日の木曜日に”道の駅みなっとホール”でのライブが実現した。

 ライブで歌ったのが、この「種をあやして」である。

 野菜は、そもそも野生の植物を人間が長い年月をかけて利用しやすい形に徐々に変化させつくりあげたもので、放っておくと他の植物の花粉が混ざったりして、もとの野菜の形が保てず消えて無くなってしまう。種を採るためには、もともとの形や味を引き継いだものを選んで、他の植物と混ざらないようにいろいろとお世話しなければならないまるで、母親が赤ちゃんのお世話をするよう心を込めて世話をする

 これを、九州の長崎地方では「種をあやす」と言うと影法師から教わった。

 影法師は、元々地元にあった今は絶えてしまった稲や野菜を復活させ、自分たちで原種を守り種採りをしている

 なんと農家のフォークグループである影法師らしい選曲である。

 

 

2016.11.04 Friday

”やぎたこ” アメリカの古き良き音楽を!

 自称 ”みかん山のオールド・タイマー”にとって、10月29日は忘れられない一日となった。

 なんと「やぎたこ」が西予市野村町に来るらしいという情報を得たからである。

 え、なんで野村町なんだぁ〜。

 なんの伝手もないので、とりあえず会場の野村町公会堂に電話をすると伊予市の中村さんが主催者であるということがわかった。

 早速、連絡をとると中村さんはタバコの乾燥機の仕事をされており、日頃の感謝を込めて「秋の収穫多国籍音楽祭」を開催することになったとお聞きした。

 その演奏者の中に「やぎたこ」の名前があった。

 もちろん、中村さんはフォーク・シンガーである。

 

 さて「やぎたこ」であるが、やなぎさんと辻井貴子さんのアコースティック・デュオである。

 18世紀より受け継がれている古き良きアメリカのフォークソングやトラッドソング(伝承音楽)を色々な楽器を演奏しながら歌い紹介している。折も折、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ブィランもウディ・ガスリーなどの影響を受け、これら伝承音楽を継承し独自の詩の世界を確立した吟遊詩人として評価されたものであることは言うまでもない。

 友人の城田じゅんじさんから、”清水さん、カーターファミリーをするのならいい人たちがいるよ”と紹介されていた。

 また、やなぎさんからバンジョーの師匠が、私のバンジョーの調整などでお世話になっている北村謙さんだとお聞きした。

 出逢いとは不思議なものである。

 この日の楽器は、やなぎさんがフィドルバンジョーフラットマンドリン、貴子さんがギターオートハープアコーディオンで、貴子さんのボーカルが実にいい。

 

 そうそう、この多国籍音楽祭が終わってからのこと。

 なんと”やぎたこ”のお二人が、我があらし山に見えられた

 夜遅くまで話をしていた中で、やなぎさんがジョン万次郎が歌ったという「おぉ、スザンナ」について調べているとのこと。

 言うまでもなく年輪塾では「ジョン万学」を学習しており、その資料をお見せして、ジョン万次郎が愛媛から三坂峠を越える際に歌ったという記録があるとお教えし、詳しいことはジョン万次郎研究家の青野さんにお聞きするのが一番ですよと申し上げた。

 ・・翌日、高知県のジョン万次郎記念館に行かれた際に、偶然にも青野さんに出会えたそうである。

 送られてきた資料をみると、ジョン万次郎が歌ったのは「あぉ、スザンナ」の替え歌だったらしい。

 メロディは一緒でも幾つか歌詞があるらしいが、日本で初めてアメリカン・フォークソングを歌ったのはジョン万次郎であることに変わりはない。

 年輪塾の仲間を誘って参加したが、アメリカン・ルーツミュージックの愛好家としては最良の日となった。

 この日の演奏をYouTubeにアップしたので、お聴きあれ!

 

■「Swing low, Seeet Chariott

 

 

■「St.Anne's reel

■「Old Black Cho Cho

■「Blowin' in the wind」風に吹かれて

■「I 'll Fly away

■「Angel Band

 

2015.11.23 Monday

「花は咲けども」 in 三原

 開場までには時間があったが、ライブ会場の喫茶店からは小気味良いバンジョーの音が聞こえてきた。
 
早く着いたこともあり、階段を登って中に入ると、音合せ中で、
 こちらから挨拶すると、”初めまして遠藤です”とバンジョーを弾く手を止めて挨拶が返ってきた
 バンジョーを弾いていたのは、米作り農家の遠藤さん
 今日は、しまなみ海道を経て広島県三原市まで、
「影法師」という山形県のフォークグループのライブを聴きに来た。
 この11月19日のことである。

 以前、東京御茶ノ水にある行きつけの楽器屋さんから、
 ”山形県の農家のブルーグラスバンドがあるのをご存知ですか?”
 ”このバンドの演奏を聴いて、つくづく歌は労働や暮らしの中にあるんだと思いましたよ”
 と言われたことが気になっていた。
 宮沢賢治の農民芸術論を地で行く話で、”農家のブルーグラスバンド”と聞いては、黙っているわけにはいかない。
 ある日、ちろりん農園の西川さんから、山形に面白い農家のフォークバンドがあるよと教えられた。
 灯台もと暗しとは、このことである。
 
 「影法師」は、山形県長井市の叙事派フォークグループで結成して40年にもなるという。
 メンバーは、遠藤さん(バンジョー)、横澤さん(ボーカル、ギター)、青木さん(ベース)、船山さん(フラットマンドリン)の4人で、この日は船山さんはサラリーマンで参加できず、3人での演奏だった。
 聞くと、楽器編成はブルーグラスだが、生粋のフォークバンドらしい。

 遠藤さんと横澤さんは現役バリバリの米作り農家で、農家の目線でメッセージを発信してきた。
 その中でも「花は咲けども」震災復興支援ソング「花は咲く」に対する返答歌で、3.11
福島第一原発事故の避難区域に、桜は咲いたが愛でる人の姿はない光景を「花は咲けども」と歌い、事故を風化させてはならないと訴えている。



 レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を思わせる歌詞で、
 我があらし山は、再稼働となる伊方原発に隣接しており、他人ごとではない。


 ” 花は咲けども 花は咲けども
   春をよろこぶ人は無し
   毒を吐き出す土の上
     うらめしくやしいと花は散る

     原子の灰が降った町にも
     変わらぬように春はおとずれ
     もぬけのからの淋しい町で
     それでも草木は花を咲かせる”






 

 

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