風の便り from あらし山

雲の変化を愛でて、自然の移ろいを語り、人生の機微を楽しむ。ある時はミカン山から、ある時は雑踏の中から、雲の変化の如く・・・。
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愛媛報徳社あらし山「報徳塾」設立

 今月15日の事、掛川より大日本報徳社 鷲山恭彦社長ご夫妻をお招きして”愛媛報徳社あらし山「報徳塾」”の設立社員総会を開催した。私なりに年輪塾10年の学びを総括し、念願だった宮沢賢治の羅須地人協会のあらし山版とも言えるものである。

 四国初の報徳社で、趣旨に賛同する"公益社団法人 大日本報徳社"社員で構成する。

 「報徳社」は二宮金次郎の「報徳の志」を持った集まりで、地域を豊かにし、個々の暮らしを向上させるための事業を長らく行っている。以前、大日本報徳社より信用部門が分かれ信用組合になり、農業部門が分かれ農業協同組合になったと榛村前社長からお聞きしたことがある。いわば協同活動・協同組合の源流である。

 戦後、高度成長を経てこれらの協同活動も物質面で豊かになったためにやや足踏みした感があるが、今日では反動とも言える心の脆弱性があらわになり、本当に豊かになったがどうか疑問である。

 そのために二宮金次郎の「報徳」を学び、金次郎流の「芋こじ塾」”あらし山チロルの谷”に作ろうと思ったわけである。金次郎は理系であり、その考え方は科学的に説明できる。塾是に「天地の経文を読み解く」を掲げたのは、デジタルは道具でありリアル的思考の場が重要で、これから自らの体験を通して自得するという行為が意味を持ってくると思うからである。これは気象予報士としての私のライフワークでもある。そのためには自然の中で感性を磨くしかなく、”経験と観察と勘”農業の3Kであると、二宮金次郎がナスの味で冷夏を知った逸話が物語っている。

 次に「大學」の読み解きである。学校にある金次郎像が手に持っている本は「大學」であることを知っている人は多いが、そもそも「大學」という書物には何が書かれているか知っている人は意外に少ない。この「大學」には、福住正兄が書いた「二宮翁夜話」に出てくる所が多くある。我が報徳塾の「大學」指南役の辻先生によると、二宮金次郎は独学の人であり、「大學」に書いてある「明明徳」を天から学び体現した活学の人であるとのこと。この「大學」は報徳の源流であると思っている。

 続いて「文化力」の大切さである。先のミュージカル「KINJIRO」で感じたのは、意識付けに必要なものは感動であること。そのためには芸術的な要素が必要で、かつて農民を豊かにするために、宮澤賢治はレコードを聞かせチェロを奏でた。報徳を広く理解していただくために、唱歌に代わる新たな「報徳ソング」を作り歌いたい。私はフォークソング世代であり、ギターを弾き皆で歌い連帯を強めることを”シングアウト”という。あらし山チロルの谷では古くから組内ごとに念仏講があり、先祖に手を合わせ皆で念仏を唱えている。教会の讃美歌も同様ではないか。

 さらに各地に「報徳塾」なるものができればネットワークを作りたい。

 「報徳」の学びの連鎖で交流を広げられれば、「報徳」に新たな風が吹くと思う。そもそも協同組合はピラミッド型の組織(社)には適合せず、各々が小さいながら横に連携する蜘蛛の巣のような組織が向いている。これが形成できれば、なによりも変化に強い。「報徳」はこれからが本番である。

 

 愛媛報徳社あらし山「報徳塾」の塾是は「報徳学」(二宮金次郎)と「農民芸術概論綱要」(宮澤賢治)の融和をめざし、天地の経文を読み解き「誠の道」を探求する。教養を磨き文化力を高め、自らのアイデンティティーを確立するとともに、「報徳」の志を持ち「報徳ネットワーク」を形成することとした。

 

【あらしやま山荘に掲げた塾是】

天地の経文を読み解く

 

 学びの場というと大勢の人を一堂に集めた集合研修が主であるが、一方的な研修は身に付かないことが多い。報徳塾は金次郎流の「芋こじ塾」である。手の届く間合いで円卓を囲んで互いに学び議論をし、それぞれに自得する教えるほうも教えられるほうも学びあう。大坂の「適塾」や萩の「松下村塾」も、このようなスタイルであったと思っている。二宮金次郎の「報徳」は実践を尊ぶ。それは”自得する”ことから始まる。

 少数でも報徳塾の人たちがそれぞれに自得し、その周りで報徳の輪ができ連帯できたらいい。

 若いころに学んだ農業協同組合運動に習い、バンジョー片手に「報徳ソング」を歌いながら”オルグ”をすることが夢である。

 ”金次郎だけをみてると、金次郎がわからなくなるぞ”とは、年輪塾の若松進一塾長の名言である。

 このことを肝に銘じたい。

 さてさて、 

「報徳」とは”みんなちがって、みんないい”ことと見つけたり!

 

 塾訓は、以下のとおり。

 ・「大學」を読み解き、自ら至誠・勤労・分度・推譲を実践する。

 ・「農民芸術概論綱要」を自らの日常において実践する。

  ・「大學」の三綱領を実践し、自ら五事(貌・言・視・聴・思)を正す

 

【大日本報徳社 鷲山社長と共に】

愛媛報徳社設立総会

 

 鷲山社長ご夫妻のあらし山訪問は、実に7年ぶりである。

 鷲山社長が帰られる時に、”ここの風景はチロルの谷によく似ているね。もう一度行きたいと思ってるけど、ここで十分だね。”と言われた。それから、この生まれ育った風景を「あらし山チロルの谷」と称することとした。

 有難い!!

 

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